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マウスピースをひとつの楽器だと思って、練習してみよう(Vol.1)

      2020/08/02

はじめに (マウスピースをひとつの”楽器”だと思って、練習してみよう)

マウスピースでの練習については、みなさんもご周知のとおり色々な意見や考え方があり、私自身、意図的にストップしてみた時期もあるのですが、現在は自分にとって有益だと感じており、継続的に行っています。

そんな、意図的にストップしてみたこともあるマウスピースでの練習ですが、私の個人的な経験から思うことを、いくつか書き留めておきたいと思います。

・マウスピースでの練習をしてみて、心地よいと感じられなければ無理に行わない。

楽器での練習もそうですが、身体的な痛みや不快感を感じる練習は、何かボタンをかけ間違えているようなことが多いように思います。
経験上、良いサウンドでマウスピースを演奏出来ている時は、唇の周りも非常に心地よく感じます。

・マウスピースをひとつの楽器だと思って、より良いサウンドとイントネーションを目指して練習する。

折角なので、マウスピースをひとつの楽器と位置付けて、練習してみましょう。
この原始的な”楽器”は、バルブも無くて音程を正確にとることや、歌声のような音色で演奏することは、初めは難しいかもしれません。…ですがそこに、この練習をする奥深さや面白さがあるのではないかと思います。
YouTubeで、tuba buzzingなどのワードで検索して(この場合、マウスピース無しの動画も出てきますが)、皆さんお好みのプレイヤーがマウスピースで演奏する姿を探してみるのも良いかもしれません。
また、この後に練習用の音源動画を貼りますが、ピアノのように耳で聞いて音程がとれるものを使いながら練習するとより捗ります。

・楽器により近い抵抗感が欲しいな…と思う人は、ホースを適度な長さに切ってマウスピースにつけてみる。

少し抵抗感があった方が練習しやすい方は、シャンクに合う口径のホースを買って、お好みの長さに切ってつけてみるのも良いと思います。
ずっとホースを付けて練習するのも良いと思いますし、ある日慣れてきたらマウスピースだけという方法でも、どちらでも良いと思います。

・念のため!!

マウスピースも”楽器”ですので、それなりの音量があります。私の知り合いに、夜中にふと思い立ってマウスピースの練習をしたら、近所から苦情が来たという人がいます。音のエチケットに気を付けましょう。
普段、楽器で演奏する際より、早くバテや疲れを感じる方もいらっしゃるかもしれません。疲れを感じたら、早めに休憩しましょう! (過去に、マウスピースの練習をしたら息がたくさん必要になって、沢山息を吸っていたら頭がくらくらした。という方もいました…休憩大切です)
もちろん、楽器が吹ける時は、楽器も吹いてみましょう!

今回のマウスピースでの練習用 音源動画(Vol.1)に関して

マウスピースをひとつの楽器だと思って、練習してみよう(Vol.1) 下行形

マウスピースをひとつの楽器だと思って、練習してみよう(Vol.1) 上行形

発声練習でも使われているような、とてもシンプルなフレーズのパターン(下降形・上行形)で制作してみました。
ピアノのカデンツ(和音)の後に、チェロのシンセ音源でガイドメロディーを入れてあります。(A=440Hz、60 bpm)

・シンプルなフレーズですので、その分、十分なスラーの滑らかさを追求してみましょう。併せて、歌声のようなマウスピースのサウンドも。
・マウスピースでの練習とは別に、ハミングや声で練習するのも有効です。
・それぞれの音の変わり目を、グリッサンドで練習してみるのも良いかと思います。
・疲れを感じたら、早めに休憩しましょう!マウスピースも”楽器”ですので、突然上達しません。シンプルな題材に対して高い目標をもって、じっくりと取り組んでみましょう。(そのためにも、休憩は大切)

以下、アップロード前に追記。
・理想としては、ピアノの伴奏のみを聴いて、そこから音程を正確にとらえることが出来ればと思います。(よき所で、ガイド無し音源も公開しようと思います)
・見失われがちだと私は思うのですが、マウスピースでの練習の陰のテーマは、個人的にソルフェージュの充実もあると思っています。

 - チューバ・オンラインレッスン, マウスピースをひとつの楽器だと思って、練習してみよう , ,

Comment

  1. ともたろう より:

    YouTubeから来ましたチューバ吹きです。教則本でマッパだけの練習の譜面がのせてあることは多いですが音源があるのは初心者でも音を合わせやすそうで良いなと思いました。当方初心者の頃に基礎を疎かにしたせいで今でもアンブッシャアーが崩れて吹いているのでこれで又やり直したいです

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