吹奏楽部に入ったらチューバという知らない楽器を渡された人の為に

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Travelin Light (チューバ:Sam Pilafian)

      2017/10/22

最近、チューバの演奏動画を見て頂いた方とtwitterなどを介してお話ししていると
やはりチューバの著名奏者の話で盛り上がってくるのですが、そこでつくづく思うのが
「チューバ・ソロのCDって、(良い意味で)沢山増えたな~」という事です。

一昔前は、チューバソロのCD自体が少なく、大半が輸入盤で
しかも、インターネットが無い時代だったので、コアなクラシックのレコード店や
規模の大きな楽器店で、探し漁ることが多かった・・・むしろ、探し漁ることが
楽しみの一つだったように思います。

で、ふと思ったのが、動画を見てレスポンスを下さる方の多くが
比較的若い方だからだと思うのですが、15年~20年くらい前に流行った、
・・あくまでチューバ界で流行った(笑)と言うべきかもしれませんが
そういったCDをご存じない場合もあるようで、これは是非色々とお勧めしたいな、と。

もちろん回顧主義的な部分もありますが、スタイルは違えど、
聴いてみると楽しいものです。しばし、お付き合い下さいませ。

で、今回のお勧めは、こちら。

Travelin Light (チューバ:Sam Pilafian)
※リンク先のamazonで、試聴が出来るようです。

当時、エンパイアブラスのメンバーだった
ピラフィアンさんによるジャズチューバ・ソロのCD。

チューバで!ジャズで!ソロで!・・・って、当時の私には衝撃的でした。

しかも、す、すごい、すごすぎるw わたしが今でも感動するのは
そのテクニックだけでなく、よくあるクラシック奏者のなんちゃってジャズ(失礼)
ではなくて、グルーブにしてもアドリブにしても質の高いジャズをやってるんです。

しかも、お勧めしたいのには、もうひとつ理由があって
大半のソロのCDはF管やEs管で演奏されているのですが
このCDはCC管(恐らくマイネルウェストン)で演奏してるんですね。

・・・当たり前と言われれば、それまでなのですが、中学生・高校生の間って
BBb管といった大きなチューバを吹くじゃないですか。
ですが、大きなチューバだけで吹いたソロのCDがあるかというと、
中々、無かったような気がします。
(後にシカゴ交響楽団のポコーニさんのオケスタCDが出ますが)

やはり中・高校生にとっては自分達が吹いている楽器に近い楽器の音が聞きたい。
少なくとも私はそうでした。大きなチューバで吹いているCDが聞いてみたい、と。


という訳で、ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、ジャズという事もあり
問答無用に楽しめるCDです。是非お楽しみください!

あ、CDの中でチューバが伴奏に回った時の前打ちとか、
吹奏楽に出てくるフレーズや奏法の参考に出来るのも有り難いですね♪


 - Blog

Comment

  1. 外池康剛 より:

    私もこのアルバムは大好きです。
    ピラフィアン氏のアルバムはどれも楽しいですし、あの明るい音色に衝撃を受けてマイネル・ウェストンへの憧れも一気に高まったのを思い出しました。
    名盤ですね^_^

    • がんもどき@PT6 より:

      外池様 コメント有難うございます!
      私も当時、このアルバムを聴いて衝撃を受け同じくマイネルの楽器が欲しくなりました(笑)面白いもので、この頃のマイネルは、今と違って、かなりゴリゴリのサウンドを追及していたイメージがあります…前NYフィルのデックさんがマイネルを使ったりしてたのも関係があるかもしれませんね♪

      往年のチューバ奏者を沢山の若い方(学生さん)に知っていただきたいので、これからも定期的にちょっと昔のCDレビューをやっていこうと思います(*´∀‘*)ノ

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