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チューバ 高音域へのアプローチと練習方法について

      2015/11/22

チューバはホルンと同じく、音域の守備範囲の広い楽器ですが
今回のテーマである高音域も、先日説明した低音域も、
全て一人で担当して吹かなければならない楽器です。

私も楽器を始めた中学生のころ、ヘ音記号の
一番上の五線の上に、ちょこんと何事も無いかのように
乗っているBbの音を見て、

 

orz

 

となりました。

ということで、今回は高音域へのアプローチ(吹き方のヒント)と
練習方法について、記事を書いてみました。

 

 

そもそも、高い?高くない?

ある著名なチューバ奏者の方は、
次のような興味深いことを仰っています。

同じ音であれば、トランペットで吹くのもチューバで吹くのも労力は同じである。

・・・先ほどの私が orz となった、ヘ音記号の五線の上にのったBbの音ですが
チューバにとっては高い音かもしれませんが、トランペットにとっては下のBbです。

 

 

ここで少し想像して頂きたいのですが、トランペットの人が、このBbの音を吹く時に
(高くて)苦しそうに吹くでしょうか?・・・そんなことはないはずですよね♪

 

もちろん、チューバとトランペットではマウスピースの大きさも違うし、
チューバの方が管の長さが長い分、トランペットで吹く時と比べて音を外しやすい
かもしれませんが、吹く時の「労力」は同じなはずです。

 

普段、見慣れない音域の音符を「高い音」と思ってしまうことは
仕方が無いことかもしれませんが、まずは

「高い!(|||゜Д゜) 無理!!( ;∀;)」

と、思い込まないところから始めましょう。

※トランペットの友達に、冗談でチューバを吹いてもらった事がありますが
簡単にダブルHigh Bbを出してくれました(笑)
トランペットにとってはチューニングの音ですしねw

 

高音域へのアプローチ

高音域へのアプローチ方法として、2つ紹介してみたいと思います。

  • 息のスピードを速くする

先日の低音域の話でも「息のスピード」について言及しましたが、
高音域でも重要になってきます。

低音域では、暖かくゆっくりの息が必要となりますが、高音域では
その逆で、スピードの早い息(何かを冷まそうとするような息)が必要になります。

バースデーケーキと少年

 

今回も、口元からピアノの鍵盤が向こう側にずらーっと並んでいるイメージを
してみてください。(口の手前に低い方の鍵盤、遠くに高い方の鍵盤)

ピアノの音域の高い方の鍵盤(口元から遠いところの鍵盤)に置いてあるロウソクを
吹き消し続けるようなつもりで、息を出してみて下さい。

そうすることで、スピードの速い息を出す感覚がつかめるかと思います。

 

  • 引っ張らず、(中心に)集める。

口を無理やり横向きにひっぱって高い音を出すことは
可能か不可能かで考えると、可能・・・かもしれませんが、恐らくそれは
音質的、音色的にも使えない代物だと思います。

 

金管楽器の奏者が楽器を吹いている写真を見ると、一見、
それは、あたかも、唇を引っぱっているように見えるかもしれません。

しかし、それは角(口角、コーナー)をしっかり留めた上で
唇を真ん中に集めている為に、そう見えるのだと(私は)思います。

外国人ウェディング2
ちなみに私は海外のチューバ奏者の方にレッスンを受けた際に、

「高音域を吹く時は、kissするみたいに!」

と言われたことがあります…。
当時、まだイメージをすることが出来なかった私は、引きつりながら
愛想笑いをしていた覚えがありますw

 

高音域を吹くコツをつかむ練習

はじめは「集める」という感覚が、中々わからないかもしれませんので、
その感覚をつかめやすそうな練習方法を考えてみました。

  • マウスピースを使ったグリッサンドでの跳躍

 

真ん中のFの音くらいから、グリッサンドで1オクターブ上がってみましょう。
それが上手く言ったら、半音ずつ上げて同じことをやります。

テンポが四分音符=60くらい、4/4拍子で、

「下の音2拍、上の音6拍、1小節ブレス」

というサイクルがお勧めです。出来るところまで上がって行ってみましょう。

あ、必ずピアノ等を弾いて、音程を確認しながら練習することをお忘れなく!

 

練習の際は、息の流れ(=ずっとたっぷりと出続けている)と、高い音ほど
スピードの速い息(より遠くのロウソクを消す息)を出すことを意識しましょう。

また、慣れてきたら、上がるグリッサンドに加えて
下るグリッサンドも練習してみましょう。
(下の音2拍、上の音2拍、また下の音に戻ってくる音を4拍。
音の変わり目はグリッサンド)

音の変わり目をグリッサンドで行いますので、唇を中心に集める感覚を
つかみやすいかと思います。

 

  • トロンボーンやトランペットのマウスピースで吹いてみる


チューバのマウスピースは内径が非常に大きく、また、通常のチューバの音域を演奏する時は
アパチュアを意識することが難しいため、はじめは一点に唇を集める感覚を得ることが
難しいかもしれません。

その場合、トロンボーンやトランペットの方にマウスピースを借りて
吹かせていただくと感覚がつかみやすいようです。

特にトランペットのマウスピースは小さいため
適当な吹き方では音が鳴りません。

この練習は長時間必要な練習ではありませんが、上手くいかないときに
やってみると良いかもしれません。

 

  • リムを使った練習

マウスピースの口にあたる部分を「リム」というのですが
練習用に「リム」だけの練習器具という物もあります。
昔は高価だったのですが、今は材質をプラスティック等に変えて
費用を抑えた物もあります。使う目的は一緒ですので、どちらでも問題ありません!

この「リム」だけの練習も、非常に高音域の練習に有効です。
マウスピースの練習と同じ練習方法で大丈夫ですので、リムだけとはいえ
美しい音で奏でられるように練習しましょう!

こちらも、ピアノで音程を取りながら吹くことをお忘れなく!

  • チューバでの練習

 

ひとつのフレーズを半音ずつ上げていくのも効果的です。
(写真は、J.スタンプの教則本 例とは異なりますが素晴しい教本です)

私のお勧めは、8分音符(テンポは四分音符=60くらい)で、

「Bb-C-Bb-A-Bb-D-F-A-Bb(最後だけ全音符)」

という、1オクターブをゆっくりと上がっていくフレーズを
半音ずつ移調して、上がれるところまで上がってみるという物です。

 

最後に

一朝一夕で、ハイトーンが出ることはありません。
もし、そんな教則本や道具を見たら、ちょっと疑った方が良いかもしれませんねw

大切なのは、毎日、少しずつやることです。
一日中、ずっと高音域対策の練習をする必要はありません。

なお、既に『高音域なんか余裕!』という方は、一度、
曲中の音の高い場所を、オクターブ低くして練習してみると良いかもしれません。

音程やフレージングなど、新たな発見が沢山出来ます♪

 

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