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吹奏楽 渡された楽譜(曲)をどうやって練習するか

      2015/06/28

この記事(曲の練習の仕方)を書こうと思った、そもそものきっかけは
「響け!ユーフォニアム」という吹奏楽をテーマとした番組の中で、

初心者のチューバの学生さんが、先輩から新しい曲の譜面を渡された途端、
曲を頭からそのまま楽器で吹こうとして、無茶苦茶になってしまう・・・という
場面を見て、私自身、この場面を

「フィクションではなく、現実の吹奏楽部の部活でもあるわ…( ゚д゚)」

と思ったからです。

 

 

新しい譜面を渡されたら

吹奏楽の部活などで、新しく楽譜を渡され
初めて演奏・練習する曲に出会う。というシチュエーションは
かなりの頻度であることだと思います。

フルートと楽譜

 

ところが、”奏法”や”吹き方”については、沢山書籍が出ていたり
ネットに記事が掲載されていたりと参考にするものがあるものの

「渡された楽譜(曲)をどうやって練習するか」という事については、残念ながら
具体的に詳しく説明された物は少ないのではないかと思われます。

 

もちろん曲の練習方法という物は、譜読みをはじめ
アーティキュレーションを変えて練習したりと千差万別ですが
一度、私がおすすめする練習方法をこちらに書いてみたいと思います。
(金管楽器、チューバ寄りの内容となりますがご了承ください)

 

1.階名で口ずさめるようにする。

歌う子供

まずは、音程をつけなくても構いません。
階名(ドレミ)でリズム通り口ずさめるように練習しましょう。

五線の楽譜に初めて触れる。という学生さんもいらっしゃると思います。
初めに、何の音がどんなリズムで楽譜に並んでいるか確認する作業が大切です。

 

 

2.声で歌えるようにする(階名で)

次は、実際に声を出して歌えるように練習しましょう。
正しい音程で歌えるように、必ずピアノやキーボード等で音程を
確認しながら歌いましょう。

初めは、もちろん、ゆっくりからで構いません。
難しい箇所は、ひとつずつ鍵盤をたたいて確認することも大切です。
金管楽器で、音が外れる現象が起こる原因のひとつに
「頭の中でなっている音」の音程が正しく取れていない。
というものがあります。

初めの段階で正しいものを身に付けましょう。

 

3.声で歌えるようにする(シラブルで)

歌う老人

この練習は、先ほどの2番目の練習の延長です。
今度はその楽器に適したシラブルで歌ってみます。

チューバの場合は「Toh-(トー)」がお勧めです。
先日、記事として掲載したのペラントーニさんのマスタークラスでも
「トー」で歌ってらっしゃいました。

有声音で結構です。声楽家になったつもりで、
出来るだけ良い声で歌いましょう♪上手になる近道です。

 

3.5 歌いながら指の動き(フィンガリング)を練習する

中間的なステップなので「3.5」としてみました。
細かな音符が続くフレーズでは、指の動きと、吹く動作、頭の中で唄う歌が
それぞれバラバラに、ズレてしまうことがあります。

それを避けるために、まずは指の動作と自分の歌だけで練習します。
階名で歌えても、指がついてこない…そういうこともきっとあるかと思います。

もちろんゆっくりからの練習でOKです。
また、上手くいかなければ、少し戻って
「(音程を付けずに)音階を口ずむ」+「指(フィンガリング)」で
練習することも大切です。

 

4.マウスピースだけで練習してみる

金管楽器向けの内容で、すみません。

マウスピースのみの練習は、色々と意見があるかもしれませんが
私自身は、有益な練習方法だと考えています。

 

なお、注意して頂きたいのは、マウスピースだけの練習の時も
声で歌う練習をした時と同じように、声楽家・歌手になったつもりで
伸びやかな良い音で奏でられるように練習をしましょう。

 

私がマスタークラス等で聴講できた、国内外の素晴らしいチューバ奏者の方々は
マウスピースだけでも吹いても、その音は非常に素晴らしいものでした!!

ちなみに、とあるチューバ奏者の方は「ここから違うんだよ♪」と
マスタークラスのレッスンで指摘されておられましたね…。

 

また、実際の楽譜には、pやfなど強弱記号が多々出てくるかと思いますが
この練習は、マウスピースで良い音色・正しい音程で吹けるようになることが目的ですので
mfくらいの音量、自分が良い音を出しやすい音量で良いと思います。

ブレスも必要であれば(初めはフレーズの途中でも良いので)タップリと吸ってください。
これも重要な事のひとつです。

 

5.楽器でゆっくりと吹いてみる

いよいよ楽器で実際に吹いてみるのですが、
まずはゆっくりと、ひとつひとつの音が良い音色で吹けているか
確認しながら練習することをお勧めします。

細かい音符の箇所やフレーズがあった場合は、一度、音価・音の長さを不問にして
ひとつずつ音を伸ばして、音程や音質を確認することが重要です。

また、良い音質と、たっぷりとしたブレスは、それぞれ切り離せない関係です。
この練習でも先ほどのマウスピースだけの練習と同じく、

ブレスが必要になれば(初めはフレーズの途中でも良いので)タップリと吸ってください。

全てを良い音質・音程で吹けるようにする(サウンドをコレクトする)という事が
この練習の目的となります。

 

5.5 楽器でスラーでゆっくりと吹いてみる

先ほどの練習の補足的な内容になるので「5.5」としました。

細かい音符が続くフレーズやメロディー箇所など、刻み以外の部分については
楽譜上、タンギングするように書かれていても、
一度、スラーで練習してみることをお勧めします。

 

人間は、一度に複数の動作を行う行動ほど、難しくなります。

まず、スラーにしてタンギングを行わない状況にすることで
その他の事、例えば、息の流れやフィンガリング、出てくる音を意識することが出来ます。

もちろん、この時も、全てを良い音質・正しい音程で吹けるよう
サウンドをコレクトする事に意識を向けましょう。

 

 

6.指定のテンポで、正しく吹けるように工夫して練習する。


今回のこの練習方法の説明の中では、最後の内容となります。

全ての音符を良い音質、正しい音程、正しいリズムで吹けるように
工夫(アーティキュレーションを変えてみたり、音型を変えたり)して練習します。

均等なリズムを付点のリズムに変えてみたり、音型を逆行して練習してみたり、
スラーを付けたり取ったり・・・こういった練習法は、割と学校の部活でも
取り上げられているのではないでしょうか。
(個人のアイデア次第で無限にあるかと思いますので、ここでは具体的な例を省略します)

 

また、テンポの速い曲を演奏しなければならない場合も、あるかもしれません。
その場合は、地道な練習、メトロノームをゆっくりとしたテンポから
ひとメモリずつ上げていく・・・そんな練習も必要です。

 

悩む女性

そして、何よりも重要なのは、上手くいかなければ
いつでも「声で歌う練習」や「マウスピースだけの練習」など
これまでに行ってみた練習に、一度、戻ってみることです。

 

上手くいかなければ、そこには何か原因があるはずです。
順序立て、内容を分けて練習することで、その原因を自分でも発見しやすくなるはずです。

また、「急がば回れ」という表現は
適切ではないかもしれませんが、時間的な節約にもつながります。

 

以上、あくまで個人的にお勧めの練習方法として書き出してみました。

最後になりますが曲の練習は、その曲を吹けるようにするためだけでなく
やり方によっては自分の吹き方を確認しながら、レベルアップさせることにも役立ちます。
冷静に自分と向き合いながら、じっくりと練習してみてください。

 

あ・・・、大切なことを書き忘れていました。

疲れたら必ず休憩してください。休憩の無い練習は、ただの作業になってしまいます。
ベストなのは疲れる前に休憩することですので、あらかじめ練習時間の
スケジューリングを行う事が大切かもしれませんね♪

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