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ペラントーニさんのマスタークラス

      2015/06/28

チューバ界のゴッドファーザーにしてレジェンド、
ダニエル・ペラントーニさんの演奏会とマスタークラスに行ってきました。

・ジャケット画像のリンク先 amazon MP3で、試聴できます。
・A.プログ「3つのミニチュア」やJ.B.アーバン「ベニスの謝肉祭」を収録
御年74歳(!?)の演奏とマスタークラスは、正にレジェンドにふさわしい内容で
終止、私は感動しっぱなしでした…。

演奏会ではアンサンブルも素晴らしかったのですが、個人的には
氏の為に書かれたチューバとピアノのためのソロ曲、
トム・リッター・ジョージのソナタが取り上げられていたことが
とても嬉しい!!…変拍子と現代的な和声で作られた格好良い曲です。
こちらはリンク先のNaxosでペラントーニさんによる演奏が少し試聴が出来ます。

 

そして、ペラントーニさんの演奏は完璧なだけでなく
すべての音が客席までスコーンと飛んできて、しかも歌心満載・・・!!
今回は何とジャズピアノのソロまで披露してくださる
グレートな演奏会でした…また聴きたい(涙)
(ご自身が奥様に作曲された ”She is Real” という曲のピアノスケッチ)

・追記 こちらにチューバ&ジャズバンド版の演奏がありました♪

 

・結構昔のCD、左奥から2番目がペラントーニさん。若い(笑)
・J.S.バッハ「トッカータとフーガニ短調」「小フーガ」や、ガブリエリの名曲を収録

 

で、私の今回のもうひとつの楽しみ、「マスタークラス」も
非常に素晴らしいものでした。

ペラントーニさんと言えば、演奏者としてだけでなく教育者としても超一流。
一時期、アメリカのオーケストラに立て続けにペラントーニさんのお弟子さんが
入ったことも話題になりました。(故にゴッドファーザーと呼ぶ人も笑)

今回のホスト役、次田心平さんも仰ってましたが、
ペラントーニさんのレッスンでは「マジック」を垣間見ることが出来ます。
分かりやすいシンプルな言葉で指摘と対応策を伝え、すぐに受講者が
よくなる様子はまさにマジックという言葉にふさわしいものだと思います。

その中から、いくつか備忘録も兼ねてこちらに書き残しておこうと思います。

 

-”私たちが楽器を吹くために出来る事は、息を出すことだけです。”

これは、色々な受講生の方に仰っていました。

 

-”音楽史を勉強していますか?(A.はい)それをここでも使いましょう。”

バロック・スタイルの曲で受講された方に、
演奏は素晴らしいので、スタイルにも注目してやってみましょうという1コマ。

 

-”舌が邪魔してるよ” ”お腹に力を入れないで”(音色が劣化してしまう)

高音域が続く曲を受講された方へのアドバイス。

 

-”マウスピースだけで吹いてみて” ”楽器に付けても同じ角度で”
-”トランペットを吹くような気持ちで”
-”プレスしないで。支えるとしたら、こちら(下唇側)の方に”

高い音が上手くいかなかった時に、色々な受講生の方へアドバイスされていました。

 

-”私は演奏中、頭の中にクエスチョンマークが浮かばないように努力しています”
-”(余計な事を考えないよう)「集中する練習」もしますが、最終的に
自分が納得できるまで(チューバの)練習を重ねるしかありません”

 

本番の緊張に対して、どのような対策をしていますか?という質問に対して。

 

・・・他にも沢山素晴らしいことを仰っておられたのですが
こちらのブログではひとまず、これにて。

 

そして何故か、このマスタークラスを聴講した後、
私自身、無性に練習したくなりました。不思議(笑)

この日、マスタークラスの聴講を終えて帰宅した時には、
午前0時をまわってしまったのですが、その足で
楽器を持ってカラオケ屋に練習に行ってしまいました。

これもペラントーニ・マジックの一つかもしれませんw

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